柏崎良寛貞心会は、昭和五十八年春に市内の貞心尼・良寛研究家や教員、主婦などが中心となり、遺跡の保護や遺墨の紹介を行う目的で約二〇人の発起人「良寛と貞心尼を語る会」が発足しました。平成四年に柏崎良寛貞心会と名称を改め、一〇〇人を超える会員数になり現在に至っております。
参考までに、昭和時代の全国における良寛会の活動は、良寛と最も縁の深い新潟県を中心として、全国各地に良寛を敬仰し、十数余ありました。古くは大正七年、新潟県人会(東京)で発足した良寛会が最も古いとされている。その後、昭和五年の良寛一〇〇回忌、昭和二五年の百二十回忌、昭和三二年の生誕二百年祭などが縁故地や、新潟、東京などで実施された。然しその頃は、まだまとまった統一団体はなかったのである。昭和五十五年が良寛没後一五〇年に当たるので、全国的な統一団体の要望が起こり、各地の良寛会有志が相寄って諮り、昭和五十三年三月四日に新潟県良寛会が発足しました。発会当初は会員九十六名、三カ月後には二四八名になった。平成五十八年五月出雲崎町中央公民会での総会の時、「全国良寛会」と改称し、それ以降会員は全国的に増加し、現在は千人近い会員数となっています。
柏崎良寛貞心会の現況は会員数九八名となっており最近は若い年代の方も入会しております。柏崎で人生の半分を過ごされています貞心尼は明治五年七五歳で不求庵にて弟子二人に看取られ亡くなりました。来年は没後一四〇年にもなります。柏崎で剃髪し、三十歳の頃に良寛の弟子となり師弟の美しい尊い愛の絆に結ばれて師の晩年には偉大な華をそえました。
平成七年には柏崎市で全国良寛会の総会が開催され、全国各地から四五〇人の多数の良寛ファンが参集しましたので、この機会をとらえて、柏崎から「貞心尼」を全国に発信しました。全国良寛会も二巡目に入り平成二十五年六月には柏崎で開催されました。十八年ぶりの柏崎での大会は全国から大勢の方が柏崎を訪れました。
平成九年には会員をはじめ、市内外、全国から浄財が寄せられ、市内学校町のソフィアセンター裏庭に若く美しい托鉢行脚の貞心尼像を建立しました。平成十三年に続き二十二年十一月には貞心尼展を四日間開催しました。開催中大勢の皆様方から遺墨などに接して頂くことができました。
毎年、全国良寛会の総会が良寛会の関係する市町村また、県外で開催され貸切バスを仕立てて参加しております。その他、良寛、貞心尼に造詣の深い講師を招聘して勉強会を行い良寛・貞心尼の遺徳を顕彰するとともに良寛・貞心尼について多くの方々に親しまれるよう活動を続けています。
入会希望の方は、事務局田村光一方(携帯09016538397)
托鉢貞心尼像 講演会(ソフィア―センター)